新生姜甘酢漬け
梅雨時になると決まってする仕事がこの新生姜の酢漬け。
パッと仕込んでよく日から味わえるのも嬉しい所。
新生姜を薄切りにする時は手先に緊張感を込めるのです。
家族が健やかで美味しく食事ができますようにと願いながら。
この時期の漬物仕事の時だけはおくどさんにいそうな台所の神様が
ふらりと私のキッチンにも立ち寄ってくれるような気になります。
(普段、キッチンなどと呼ぶような処には神様はいらっしゃらないかと思われる)
私の周りでもせっせと梅干やららっきょやら果実酒やらを
何かに憑りつかれたかの様に仕込む女たちの多い事。
(その女たちに限って普段は中々忙しく走り回っていたりする)
去年漬けたものが食べ切れていなくても
おひとり様だったとしても
(もちろん私も)
お構いなしに漬け込む。
まるで何かの儀式のように。
きっと無意識に料理の原点を垣間見てるのかもしれない。
日常では神聖な気持ちで向き合える料理も中々ないのだけれど、
これだけは何だかいつもと違う気持ちになる不思議な作業です。
我が家ではこの分量で程よく1年分です。
冷蔵保存で1年を目安に食べ切る。
【材料】
新生姜 約500g
水 400㏄
酢 160㏄
砂糖 120g
塩 8g
【作り方】
①水、砂糖、塩を合わせて小鍋に入れ、火にかける。沸騰直前まで温めたら酢を加えて火から下し常温まで冷ます。
②新生姜は包丁で汚れた薄皮をこそげ取り、極薄切りにして水にサッとさらす。
③鍋にたっぷりのお湯を沸かし新生姜をサッと湯がいてザルに上げる。
⑤手早く広げてうちわであおいで粗熱を取る。
⑥完全に冷めたら水気をよく絞り、保存容器に入れ①の甘酢を注ぐ。
こちらは去年の新生姜。
焼きそば、たこ焼き、ちらし寿司と
色んな場面で重宝します。
疲れた時にも一口。
生姜パワーで元気になれる気がします。
2017.06.15