春はたけのこを茹でる季節です。
何が何でも一年に一度は茹でるべし。
人はやり方がわからないものはついつい遠ざけてしまうもの。
黒々した産毛の鎧をまとった旬のたけのこにしり込みしてしまう人も多いかと思う。
(と、言っても切り込みを入れて茹でるだけなのだが・笑)
『旬』を調べてみると『十日』、『あまねく』という意味もあるそうで
日数の十日と広く行き渡る・すみずみまでという事らしい。
まさに食材の美味しさのピークがすみずみまで行き渡る様で
その時期はうっかりしていると十日で過ぎてしまう位なのだと思う。
忙しい現代人にとって十日なんてあっと言う間だし、
旬なんて意識するアンテナを立てて無いと素通りなんてことも多々ある様に思う。
コンビニ、ネットスーパー、ミールキットと世の中はとっても便利だけど
その中に本当の旬は見つからないはずで便利を取るとやっぱり何かを失っちゃうのだなと思う。
たけのこは水煮パックがとても便利だがそこにも本当の旬はない。
一から米ぬか、唐辛子で皮つきのまま煮てからこその美味しさがあるはずで、
旬=美味しい だけでなく、素材を吟味して下ごしらえに手をかけて料理する
この一連の流れが物凄く充実感をもたらして人生を豊かにする。
旬のひと手間は喜びのリターンも大きいのである。
一瞬、面倒くさいと思った自分を反省する程、旬は料理の心持も改めてくれる特別な食材です。
我が家では炊き込みご飯は2合分位が丁度いい塩梅なのです。
意外と子供達は炊き込みご飯より白飯が勝ってて手間をかけてもリアクション薄っ!笑 なのです。
私も子供の時、味ついているご飯が得意では無かった。(不思議ですが炒飯は別!)
たけのこの味が解らないのはまだまだ子供ですねーっ!
2合でもたけのこはたっぷり入れて大きさもお米と一体感出る様に少し細かめに切るのが好みです。
ほんのりおこげは土鍋ならではですねーっ!お試しあれ。
【材料】
- ゆでたけのこ 200g
- 油揚げ 1枚
- 米 2合
- 木の芽 適量
A昆布出汁 270㏄
A酒 大さじ2
A薄口醤油 大さじ1
A塩 小さじ1/2
- 【作り方】
- ①米を研ぐ。研いだら水に着けて15分程浸水させる。ザルに上げて水気をよく切る。
- ②油揚げは下茹でして油抜きする。余分な水気を絞り袋を開いてはがし、食べやすい長さに細切りにする。
- ③たけのこは1㎝角位の薄切りにする。
- ④土鍋に①を入れAを全て混ぜ合わせて注ぎ、油揚げとたけのこを散らす。
- ⑤蓋をして7~9分強火にかける。(鍋の口から吹きこぼれるのが目安)
- 吹きこぼれたら弱火にして10分炊く。(炊きあがる最後に一瞬火を強めて消す。)
- 5分程むらす。木の芽を散らして出来上がり。
―ゆでたけのこの作り方―
皮つきのたけのこは頭の部分を少し切り落とし、身の部分まで縦に切り込みを入れる。
たっぷりの水を張りたけのこを入れ、一握りのぬかと唐辛子1~2本入れて柔らかくなるまで
40分~1時間程茹でる。(竹串を切り込みから差し込んでスッと通ればOK)
そのまま冷ます。
皮をはぎ水洗いして綺麗な水を張った保存容器に入れ冷蔵保存する。
味見をしてアクが抜け切れてない場合は何度か水を変えてあく抜きするといい。
我が家の猫の額ベランダにある木の芽。アイビーの後ろでひっそり。
たけのこご飯と鰻丼の為に育てていると言っても過言ではありません。
木の芽はたけのこご飯を物凄く引き立ててくれますね。
あるなしでは雲泥の差と言えると思います!